情報モラル〜炎上〜
SNSに関する言葉で、炎上というものを聞いたことがありますでしょうか。
炎上とは、SNSのユーザーによる投稿が原因で起こる、強い意見や批判を含む攻撃的な投稿が集中している状態のことです。多くの場合はSNSに、犯罪や誹謗中傷のような問題のある投稿をすることで発生します。
しかし最近では炎上の敷居が低くなり、特に問題のない投稿でも炎上することがあります。実際にあった事例を紹介します。
<事例>
ある女子が男子数人とプリクラをとります。
このプリクラを、「今日楽しかった」といった文面と共にSNSに投稿します。
この投稿を見たとあるSNSユーザーが「こいつ女友達いないのかよ」とからかいます。
このからかいによって、さらに他のSNSユーザーがおもしろがって次々にからかいはじめ、その内容が次第に攻撃的になっていき、プリクラを投稿した女子には多くの攻撃的な投稿が集中しました。
このプリクラを投稿した女子は誰かを誹謗中傷した訳ではなく、当然犯罪行為をした訳でもありません。しかし炎上しました。
このような炎上が起こってしまう原因の一つに、SNSは「誰が見ているかわからない」という特徴があることが挙げられます。
SNSは普通の友達同士との会話とは異なり、投稿をあらゆる人が見る可能性があります。例えば紹介した事例で、「こいつ女友達いないのかよ」と批判した人は実はこのプリクラを投稿した女子のことが好きで、嫉妬してからかってしまったのかもしれません。または、普段からプリクラを投稿した女子のことをよく思っておらずいじめるきっかけを探している人かもしれません。SNSは「誰が見ているかわからない」ため、そのような人の目に入り、炎上につながる可能性があります。
そのため、SNSに投稿するときは、その投稿を見る可能性のある人全てに配慮する必要があります。
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中部大学 工学部 情報工学科
位田 奨
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